滝山城 |
登り始めると郭があり、登っている途中にも所々郭があります。25分程登ると立派な堀切があり、堀底道を進むと登城口で見たのと同じ説明板があります。この付近には石積みがあちこちで見られ、土塁がある郭があります。ここから更に5分程登ると広い主郭で、東屋がありゆっくり休憩できますが眺望は全くきかないです。主郭の北西側は一段高い櫓台になっており城址碑が立っていて、この西側には二重堀切があります。主郭の南尾根にも段郭があるのですが、酷い藪だったのと、雪が降った直後の訪城で濡れてしまうためやめました。 |
築城時期は不詳だが、正慶2年(1333)の『正慶乱離志』に、赤松円心則正が護良親王の令旨を受けて挙兵したことが記されており、鎌倉末期には存在していたと思われる。滝山城は、西方に再度山城、東方に摩耶山城があり、大阪湾を往来する舟を監視できる場所に位置し、南北朝動乱期から戦国時代に至るまで幾度も戦乱の舞台になっている。戦国時代には松永久秀が大改修し、西摂の軍事・支配の拠点としたため、この城を巡って三好三人衆と激しい争奪戦が繰り広げられた。戦国末期には織田信長の摂津進攻に伴い、摂津守護になった荒木村重が領有したが、荒木村重の謀反により天正7年(1579)信長の部将によって攻略され、石垣などは兵庫城築城の用材として持ち運ばれたという。 参考資料 『日本城郭大系』新人物往来社発行 『兵庫県の中世城館・荘園遺跡』兵庫県教育委員会発行 『ひょうごの城紀行 下』(朽木史郎・橘川真一 編著)神戸新聞総合出版センター発行 現地説明板 |
主郭西側の二重堀切
主要部東下の堀切
山陽新幹線「新神戸駅」から西北西約900mの城山が城跡。新神戸駅1階から「布引の滝」の案内に従い駅の北側へ回り込み、50m程進むと「滝山城跡」の石碑や説明板があります。ここが登城口でハイキングコースが整備されています。車は新神戸駅の有料駐車場に停めると良いでしょう。 |
別名 | 多芸山城、多喜山城、布引城 | ||
所在地 | 兵庫県神戸市中央区葺合町 | ||
遺構等 | 曲輪、土塁、横堀、竪堀、堀切、石積み、碑、説明板 | ||
現状 | 山林 | ||
築城年 | 正慶2年(1333)以前 | ||
築城者 | |||
歴代城主 | 赤松氏、松永久秀、荒木村重 | ||
形式 | 山城(比270m、標323m) 登城口から主郭まで約30分 |
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訪城日 | 2011/2 | 感想 | ◎ |
たきやまじょう |