麦島城　ちえぞー!城行こまい

別名	八代城
所在地	熊本県八代市古城町字千反町
遺構等	碑、説明板
現状	小公園、宅地、道路
築城年	天正16(1588)
築城者	小西行重
歴代城主	小西、加藤
形式	平城
訪城日	2006/11/23

国道３号「麦島」信号を１ｋｍ程西進して「迎町」信号を更に西進します。４００ｍ程西進した付近が城跡で、現在、この道路の下に埋まっています。１本北を通っている細い通りに、麦島城の標柱があります。

それにしても、ここって前川・球磨川・南川に囲まれた、本当に島だったんですねぇ。来てみて初めて立地条件などを知り、びっくりする私。文化課で貰った「麦島城を観る、歩く、感じる」のパンフは、分かりやすくてとても重宝しました。以前来た時は発掘調査中で、青いビニールシートがかかっていましたが、今は道路となりどこだったか分からない内に通り過ぎてしまいます。残念ですが仕方ないですね。

天正１６年（1588）、肥後南半国２４万石を与えられ宇土城に入った小西行長が、家臣・小西行重に命じ麦島城を築城させた。慶長５年（1600）、関ヶ原合戦で小西行長は西軍に属したため処刑され、宇土城は加藤清正に攻略された。その後、肥後一国が加藤清正に与えられると、加藤正方が麦島城主となった。肥後国は、薩摩島津氏への押さえのため元和元年（1615）一国一城令公布後も、熊本城以外に麦島城の存続が認められた。しかし、元和５年、大地震により麦島城は甚大の被害を受けたため、熊本城主・加藤忠広は替わりに八代城を築き、麦島城を廃城とした。